YouTube は、今や生活者の日常に深く根ざしたプラットフォームとなり、顧客と深くつながるための重要な舞台となっています。
「YouTube Works Awards Japan」は、高いクリエイティビティを発揮し、革新的な手法で戦略的にビジネス成果を上げた YouTube 広告を表彰するアワードです。
2026 年も、ブランドの認知拡大からファンコミュニティの構築、実店舗への送客から顧客獲得まで、多岐にわたる課題に対して YouTube のポテンシャルを最大限に引き出した事例が多数集まりました。
全 8 部門の受賞作品(Gold Winner、Silver Winner、Bronze Winner)を一挙に紹介します。
Best Brand Lift 部門
ブランドや商品の認知・比較検討・検索数や好意度などのブランドリフトに貢献したキャンペーンを表彰します。
Gold Winner:株式会社キングジム『おねがいテプラ』
肩こりや職場の緊張など、一見テプラでは解決不能な課題に対し、ラベルを貼ることで人の意識や行動が変わる様子を描いた実験的なドキュメンタリー動画を制作。「事務用品」という固定概念から「現場の課題解決パートナー」へとブランドの価値を再定義しました。業種ごとに異なる課題を描き分け、適した視聴者層へ出し分けたことで、広告認知者の導入意向が非認知者と比べて 31.5 ポイント高まりました。
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Silver Winner:大塚製薬株式会社『カロリーメイトCM|「いちばんの味方」篇』
バランス栄養食「カロリーメイト」において、受験期の親子の関係性に焦点を当てた動画を制作しました。長く学生を応援してきたブランドだからこそ、常に新たな価値提供が求められる中で、AI を活用する学生と、戸惑いながらも見守る父親という現代の親子の姿を描写。共視聴されやすいコネクテッドテレビに出稿することで、受験生と親世代へ同時に届け、広告接触者の購入意向は非接触者と比べて 20.2 ポイント高くなりました。
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Bronze Winner:株式会社ダスキン『ダスキンモップ「画面に毛」「飼い主に一曲」』
通信・訪問販売を主とする「ダスキンモップ」が持つ「業務用」というイメージを取り払い、個人の掃除道具として想起してもらうことを目指しました。掃除を面倒と感じる人たちの本音に寄り添い、画面上のゴミで注意を引く「画面に毛」篇や、ペットの視点から描く「飼い主に一曲」篇を展開。音声ありでしっかり視聴してもらえる YouTube の視聴環境を活かして、広告想起と指名検索数の大幅な向上を実現しました。
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Best Engagement & Action 部門
生活者の関心を高め、意思決定を後押しすることで行動を促したキャンペーンを表彰します。
Gold Winner:味の素株式会社『Cook Do®極シリーズ「極中華道」~最古の鍋で原点を食らう~』
中華合わせ調味料「Cook Do® 極」シリーズの認知・トライアル促進と、継続的な間口拡大によるブランドのライフタイムバリュー向上を目的としました。開発責任者が中国の四川省へ赴き、古い中華鍋を探して現地の料理人に商品を実食してもらうという、52 分に及ぶ食文化ドキュメンタリーを制作。本格中華としてのこだわりや商品開発のストーリーを伝えることで、EC サイトへの遷移を促しました。
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Silver Winner:株式会社イオン銀行『お金のこと夫婦で話しづらい件』
商業施設内にあるというイオン銀行の強みを活かし、金融相談に対する心理的ハードルを下げ、気軽に相談できる銀行という認識を獲得することを目的として制作しました。「お金のこと、夫婦で話しづらい」というインサイトに着目したストーリーを構築。長尺動画などを YouTube で繰り返し配信して接触頻度を高めることで、配信エリアにおける来店予約の大幅増を達成しました。
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Bronze Winner:アース製薬株式会社『バブルーン ショート動画PJ』
「らくハピ マッハ泡バブルーン 洗面台の排水管」の認知拡大と購買促進を目的に、企業主導でエンタメ性の高いコンテンツを制作。ASMR や海外投稿動画のフォーマットを取り入れたショート動画を展開し、音と映像を通じて商品の爽快感を擬似体験できるコンテンツに仕上げました。視聴者のツッコミを誘発する余白を作ったことで、多数のコメントが寄せられ、話題化とファンの獲得を両立。オンライン売上増加にもつなげています。
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Best Offline Sales Lift 部門
店頭での売上拡大に貢献したキャンペーンを表彰します。
Gold Winner:株式会社ロッテ『プレミアムガーナ 「劇的一粒」コミュニケーション』
こだわりの原材料で作ったご褒美チョコレート「プレミアムガーナ」において、いつも決まったブランドを買うわけではないライト層に対し、「支払う価格に見合う美味しさ」への期待感を最大化することが目的です。商品を食べた後にあえて言葉を発さずリアクションをするタレントの姿を描き、期待感と好奇心を醸成。YouTube ショートやクリエイターとのコラボ動画など幅広いフォーマットで展開し、指名購買へとつなげました。
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Silver Winner:日本コカ・コーラ株式会社『Coke ON 最大4本無料祭り!』
自販機での購入で特典がもらえるアプリ「Coke ON」において、物価高による買い控えを防ぎ、新規・離反ユーザーの獲得を狙いました。「ドリンク 1 本無料が 4 週連続」という仕組みを「最大 4 本無料」と直感的に伝わる表現にリフレーム。お得感のあるメッセージを短時間で伝えるため、6 秒のバンパー広告を駆使してテンポよく訴求しました。その結果、想定を超える新規・離反層の獲得につながり、自販機での売上拡大を実現しました。
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Bronze Winner:サントリーホールディングス株式会社『深夜ラーメンの誘惑』
機能性ノンアルコール飲料の「からだを想うオールフリー」において、健康意識による「罪悪感」を「食事をもっと楽しめる」というポジティブな価値へ転換することを目指しました。ラーメン好きの YouTube クリエイターである SUSURU 氏をアニメ化して主人公に起用し、声優の山寺宏一氏が全ての擬音を再現する「深夜ラーメン」の動画を制作。没入感ある飯テロ演出で、商品シェアの向上と売上拡大に大きく貢献しました。
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Best Brand Fandom 部門
YouTube を公式チャンネルとして活用し、生活者との継続的なコミュニケーションを通じてブランドファンダムを構築したキャンペーンを表彰します。
Gold Winner:エスエス製薬株式会社『睡眠計量e-SPORTS CUP『SLEEP FIGHTER II』』
睡眠改善薬「ドリエル」において、睡眠を軽視しがちなゲーマー層の意識を変え、よい睡眠で豊かな毎日と人生を実現するブランドとして浸透させるための施策です。e スポーツの大会に「睡眠の計量」を導入し、睡眠不足のプレイヤーに減点を課すという斬新なルールを設定。配信の最大同時接続数は約 11.8 万人を記録し、認知者の購入率は非認知者の約 46.9 倍と大きな成果を上げました。
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Silver Winner:株式会社明電舎『明電舎Pixel Singer Project』
電気設備を中心とするインフラメーカーである明電舎が、若年層におけるブランドレピュテーション向上を目的に、自社の主要事業を 3 人のボーカロイドシンガーとして擬人化。視聴者の投票で結末が変わるキャンペーンを YouTube 内で展開しました。キャラクターへの愛着を高めた上で、負けたキャラクターは消滅するという一連の体験を通じて、普段見逃されがちなインフラの存在意義を意識してもらうことに成功。高い好意度を獲得しました。
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Bronze Winner:大塚製薬株式会社『それぞれの音色 吹奏楽13パート』
バランス栄養食「カロリーメイト」において、卒業という節目に学生を応援する姿勢を伝え、ブランド好意度を獲得することが目的です。吹奏楽を深掘りし、13 パートそれぞれの楽器を主役にした 13 本の縦型演奏動画を制作。さらに、実際に演奏を楽しめるよう楽曲のオリジナル楽譜を配布したところ、現役や元吹奏楽部員から深い共感を呼び、「演奏してみた」動画などの UGC が多数生まれました。
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YouTube Creator Collaboration 部門
YouTube クリエイターとのコラボレーションを通じて、高いマーケティング効果を獲得したキャンペーンを表彰します。
Gold Winner:花王株式会社『しずかなおそうじ』
掃除に関心の低い Z 世代へ向けて花王の掃除製品の認知と製品理解を目的としました。若年層に人気のホラーゲーム実況に着目し、掃除を核とした 3D 探索型ホラーアクションゲーム「しずかなおそうじ」を開発。ホラーゲームの実況で人気のクリエイターを起用した生配信は、実況を通じて製品の効果や使い方が自然に伝わるコンテンツに。ゲームを無料配信したことで、数百万人の登録者を持つようなゲーム実況者もこぞってプレイするなど、連鎖的な拡散を実現しました。
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Silver Winner:株式会社リクルート『「そうはならんやろ、柴崎さん」篇』
不動産ポータルサイト「SUUMO」において、賃貸の住み替え検討層に対し、地図検索機能を自分ごと化させるため、水彩画家の柴崎春通氏を起用しました。SNS で人気の「描いてみた」フォーマットを活用し、地図をなぞる動きと機能を連動させた演出を展開。機能紹介をエンターテインメントとして描くことで、ブランド想起のリフトと、他施策を大きく上回る利用意向の獲得に成功しました。
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Bronze Winner:アサヒビール株式会社『共同開発商品の物語化 アサヒ空想開発局×江頭2:50 タイアップコラボ』
テスト販売などを担う EC サイト「アサヒ空想開発局」への流入と会員獲得を目的に、江頭2:50 氏との新商品の共同開発プロジェクトを始動しました。オファーから発売までの半年間に及ぶ物語をオーガニック動画で丁寧に発信。共創のストーリーがファンの熱狂を呼び、目標の会員数達成にとどまらず、商品も発売 1 日で販売目標数量を完売するなどの成果を上げました。
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Best Use of Google AI 部門
クリエイティブ制作やプランニングで Google の AI を効果的に活用し、優れた成果を上げたキャンペーンを表彰します。
Gold Winner:株式会社メルカリ『やさしいメル﨑』
フリマアプリ「メルカリ」の利用に不安を感じている未利用層に対し、サービスが安心安全であることを伝え、新規登録を促すことが目的です。Gemini をはじめとした Google の AI を活用して膨大な取引データやレビューを分析し、「お客さま同士の優しさ」というインサイトを発掘。その結果を基に、視聴者層ごとに深く届く 20 パターンのストーリーを AI で制作。好意度が 42.1% 向上しました。
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Silver Winner:株式会社メルカリ『もしも、江戸時代にメルカリがあったなら』
メルカリに対して「もう知っている」という無関心を突破し、未利用層に新たな利用価値を提示することを目指しました。「もしも江戸時代にメルカリがあったなら」という浮世絵アニメーションを制作するにあたり、時代考証や動画生成に AI を駆使。わずか 19 営業日で完成させた動画が視聴者の関心を引きつけ、アプリのインストール単価は大幅に改善しました。
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Bronze Winner:トヨタ自動車株式会社『動画生成AI「Veo3.0」を活用したファン基盤拡大クリエイティブ』
デジタルネイティブ世代へのリーチ拡大と、継続的なエンゲージメント獲得を通じたファン基盤の構築を目指しました。最新の動画生成 AI などを活用することで、実写では撮影が難しい場所や複雑なカメラワークで「ランドクルーザー300」の映像を 1,000 以上制作。AI ならではのインパクトある映像で視聴者の指を止めることに成功し、チャンネル登録者数は急成長を遂げました。
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Best Multi Format 部門
モバイルやコネクテッドテレビなど、YouTube の多様な接点とそれに適したフォーマットを活用して成果を上げたキャンペーンを表彰します。
Gold Winner:アイロボットジャパン合同会社『ルンバで #床サイコー』
ロボット掃除機「ルンバ」は、他社製品との差別化が課題となっていました。そこで「毎日ピカピカの床で過ごす爽快感」といった価値を再定義し、UGC を集めて購買を後押しすることを目指しました。縦型に最適化した UGC 風のクリエイティブを制作し、「#床サイコー」というコピーで共感を喚起。YouTube の複数フォーマットを駆使し、認知から購買意欲の醸成までを一気通貫で実現しました。
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Silver Winner:新生フィナンシャル株式会社『レイク「ラジオブース」篇』
金融サービスに関心がない層に対して、新商品の「365 日間無利息」を印象づけることが目的です。いざというときに思い出して自発的に検索してもらうため、お笑い芸人の千鳥を起用したメインの動画に加え、YouTube ショートやラジオ番組形式の長尺動画などを多角的に展開。フォーマットごとに認知、納得など役割を分けたことで、ブランド想起率や指名検索数の大幅増を達成しました。
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Bronze Winner:アイリスオーヤマ株式会社『アイリスオーヤマ パックごはん』
需要拡大期にあるパックごはん市場で、国産米のおいしさやいつでも買える安心感をアピールしてブランド認知を広げ、新規顧客を獲得することが目的です。お笑い芸人の秋山竜次氏を起用し、横型のインストリーム広告で価値理解を深め、縦型の YouTube ショートで日常的な興味を喚起。インフルエンサー投稿も組み合わせて多面的に訴求した結果、自社の EC 売上が伸長しました。
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Force for Good 部門
収益を超えて、ブランドパーパスを表現し、社会的意義のあるコミュニケーションを展開したキャンペーンを表彰します。
Gold Winner:雪印メグミルク株式会社『CHECK-2cm「母さん、少し小さくなった?」』
乳製品などを扱う企業として、自覚症状がなく自分ごと化しづらい「骨密度低下」という社会課題を扱った動画です。特にリスクの高い高齢女性とその家族へ向けて、「身長が 2cm 縮むのは危険信号」という印象的な言葉で気づきを与え、骨密度を気にかけたり食生活を見直したりといった具体的な行動を促しました。「実家の台所に立つお母さんの背中」というワンビジュアルで描いた情感豊かな動画は、企業への信頼度や社会課題解決への認知を大きく押し上げました。
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Silver Winner:ゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社『ゼスプリ キウイ 栄養改革プロジェクト』
キウイの輸入販売企業として、日本の「3 人に 1 人が栄養不良」という社会課題を可視化し、生活者の意識と行動の変容を目指しました。事実を提示しつつ、「完璧でなくてもいい」と寄り添うメッセージを込めたオリジナル主題歌の動画を制作。YouTube の特性を活かしてメッセージを深く届けたことで、多くの視聴者の共感を呼び、自発的な食生活の見直しを促すことに成功しました。
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Bronze Winner:ソフトバンク株式会社『スマホ課題コミュニケーション』
通信インフラ企業として、若年層との心の距離を縮め、スマホ普及による社会課題への気づきを通じてブランド好意度を向上させることが目的です。「デビュー圧」「レジでのイヤホン」など、スマホ普及の裏にある日常のひずみをエンタメ化した長尺動画を配信。上からの注意喚起ではなく、ユーザーと同じ目線でマナー問題を提起することで、深い共感を獲得しました。
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