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検索​広告に​眠る +39% の​伸びしろ、​真の​売上ポテンシャルを​測定

検索広告に眠る +39% の伸びしろ、真の売上ポテンシャルを測定

アジア太平洋地域​(APAC)​版 Think with Google が 2026 年 3 月に​公開した​記事を​基に​日本語に​翻訳し、​編集しました。

収益を​最大化する​チャンスは、​実は​すぐ目の前に​隠されています。

鍵を​握るのは、​検索​広告の​パフォーマンスを​測る​重要な​指標である​「インプレッション シェア」です。​これは、​広告が​表示される​可能性が​あった合計回数の​うち、​実際に​広告が​表示された​回数の​割合を​指します。

検索​広告の​表示機会を​最大限に​活かすことが売上向上に​直結する​ことは、​すでに​多くの​マーケターが​理解しているでしょう。​しかし、​広告が​本来の​ポテンシャルを​十分に​発揮できず、​露出が​期待した​ほど​伸びなかった​場合、​どれほどの​売上が​失われているのかに​ついては、​あまり​知られていません。

検索​広告の​インプレッション シェア損失率」​(予算不足や​広告ランクの​低さが​原因で​広告が​表示されなかった​割合)が​原因で、​本来得られた​はずの​純増収益の​機会を​どれほど​逃しているのか、​その​影響を​正確に​把握できている​企業は​決して​多く​ありません。​検索​広告が​持つ真の​収益ポテンシャルは、​これまで​「見えない​機会損失」と​して​埋もれていたのです。

検索広告のインプレッション シェア損失率。予算不足やオークションでの広告ランクの低さが原因で、広告が検索ネットワークに表示されなかった時間の割合を指します。

Google は Analytic Partners と​共に、​企業が​抱える​最新の​効果測定ニーズに​応える​ため、​インプレッション シェアの​損失が​収益に​どのような​影響を​与えるかを​解明する​共同分析を​実施しました。

オーストラリアと​ニュージーランドの 80 の​小売ブランドと​商品カテゴリを​対象とした​この​調査に​よると、​検索​広告から 100 ドルの​収益を​得る​ごとに、​インプレッション シェアの​損失が​原因で、​平均 39 ドルもの​収益機会を​逃している​可能性が​ある​ことが​明らかに​なりました。​この​記事では、​この​分析から​得られた​インサイトに​基づき、​検索​広告に​よる​収益拡大の​ヒントを​解説します。

より​包括的な​評価の​必要性:失われた​広告インプレッションが​意味する​もの

世界中の​人々が Google で 1 日に 10 億回以上​も​買い物に​関連する​検索を​行っている​現在(*1)、​検索は​企業が​売上を​伸ばす重要な​チャネルと​なっています。

自社の​収益を​最大化する​ためには、​適切な​予算と​入札オプションを​設定する​ことが​欠かせません。​適切な​設定を​行う​ことで、​競争の​激しい​広告オークションに​おいて​検索​広告の​効果を​引き上げる​ことができます。

さらに、​より​適切な意思決定を​下すためには、​検索​広告が​も​たらした​純増収益を​基準に、​その​効果を​包括的に​評価する​ことが​重要です。​その​ためには、​精度の​高い​効果測定を​通じて​実用的な​インサイトを​得る​必要が​あります。

ここで​課題と​なるのが、​従来の​マーケティング・ミックス・モデリング​(MMM)では​全体​像の​一部しか​把握できないと​いう​点です。​メディアや​プロモーション、​外部​要因が​収益などの KPI に​与える​影響を​推定する​この​統計手法では、​検索​広告の​インプレッションや​クリックを​測定するにとどまります。

その​ため、​競合の​動向が​純増収益に​どのような​影響を​与えているかを​完全に​把握する​ことは​できません。​つまり、​広告予算や​広告ランクが​競合他社よりも​低かった​ために​広告が​表示されなかったとしても、​それが​原因で​どれほどの​収益機会を​逃したのかが​わからないのです。

企業が​インプレッション シェア損失率に​起因する​真の​収益への​影響を​正確に​評価できるよう、​Google は​この​効果測定の​ギャップを​埋める​ための​調査に​乗り出しました。

MMM に​よる​解決策:失われた​収益機会を​測定する

検索​広告の​インプレッション シェア損失率が​収益に​与える​影響を​測定、​評価する​初の​試みと​なった​今回の​調査では、​オーストラリアと​ニュージーランドの​小売企業 80 社の MMM に、​インプレッション シェア損失率の​データを​組み込み、​検索​広告が​本来​持っている​ポテンシャルを​分析しました。

Analytic Partners が​同地域の​オムニチャネル小売企業を​対象に​実施した MMM の​メタ分析に​よると、​検索​広告は​総収益に​対して​平均 2.4% の​貢献を​もたらしていました。​一方で、​インプレッション シェアの​損失に​よって、​本来得られた​はずの​検索​広告に​よる​総貢献度の​うち平均 0.9% 分が​失われている​ことも​明らかに​なりました。​この​損失は、​約半分が​予算不足、​残りの​半分が​広告ランクの​低さに​起因する​ものです(*2)。

ポイント:オーストラリアの​小売業界全体の​売上高は、​2025 年半ばに​前年比 4.9% の​成長​(英語)を​記録しました。​この​継続的な​成長ペースに​追随する​上で、​検索​広告が​もたらす 2.4% の​収益貢献は​重要な​要素なのです。

もし、​この 2.4% の​ベースライン収益の​維持と、​0.9% の​純増収益機会の​獲得に​十分な​投資が​行われない​場合、​市場シェアを​失うリスクが​あります。

失われた​広告インプレッションが​購買意欲の​高い​顧客からの​ものであったり、​需要が​ピーク時に​発生していたりする​場合には、​競合他社に​奪われる​収益機会は​さらに​大きくなるでしょう。

今回の​調査で​この機会損失を​さらに​詳しく​定量化した​結果、​調査対象の​企業は、​検索​広告に​よって​純増収益 100 ドルを​獲得する​ごとに、​さらに 39 ドル分を​取り逃が​していた​計算に​なります。​内訳と​しては、​20 ドルが​予算の​制約、​残りの 19 ドルが​広告ランクの​低さに​起因する​インプレッションの​損失でした​(*2)。

データドリブンな​意思​決定:検索​広告の​収益を​向上させる​方​法

今回の​調査結果は、​検索​広告を​利用する​企業に​とっての​真の​投資対効果​(ROI)の​ポテンシャルを​示しています。​失われた​広告インプレッションの​データを​予算策定の​判断材料に​組み込むことで、​既存の​キャンペーンを​最適化し、​収益を​最大化する​ことが​可能です。​新しい​チャネルに​投資するよりも​低い​コストで​純増収益を​拡大できると​いう​メリットも​あります。​この機会を​確実に​捉える​ための 2 つの​方​法を​紹介します。

1:検索​広告の​インプレッション シェア損失率を​効果測定に​組み込む

Google や Analytic Partners などの MMM プロバイダーと​連携し、​最新の MMM を​活用しましょう。​これに​より、​失われた​インプレッションが​純増収益に​与える​影響を​正確に​測定できるようになります。

調査に​参加した​ニュージーランドの​小売企業 The Warehouse Group は、​まさに​この​方​法を​取り入れる​ことで、​MMM の​精度を​高め、​ビジネス上の​意思決定を​改善しました。

メリッサ・コッククロフト氏(GM, Media Management - The Warehouse Group)。Google および Analytic Partners と連携し、インプレッション シェア損失率を最新の MMM のモデルに組み込みました。これにより、モデル全体の精度が向上しただけでなく、広告運用の最適化に向けたデータに基づく意思決定が可能になりました。

2:検索​広告の​有効性を​改善する

広告の​可視性を​高める​ための​追加投資が、​自社に​利益を​もたら​すか​どうかを​最新の MMM で​予測しましょう。​インプレッション シェアを​改善する​ことで​得られる​潜在的な​収益への​インパクトを​わかりやすく​説明する​ため、​検索​広告を​「大通りに​ある​店舗」に​例えて​考えてみます。

あなたの​検索​広告は​一等地に​構えられており、​すでに 100 ドルの​純増収益を​獲得しているとします。​ここから​さらに​収益を​伸ば​すためには、​次のような​ステップが​有効です。

  • 広告予算を​増やす​:これは​「店舗の​営業時間を​延ばす」ことに​相当します。​他店へ​流れてしまう​可能性の​あった​購買意欲の​高い​顧客を​逃さず​集客し、​より​多くの​純増収益を​得る​ための​土台と​なります。​実際、​今回調査した​小売企業や​商品カテゴリでは、​検索​広告に​よる​純増収益が​平均で​(100 ドルの​純増収益に​対し)​最大 120 ドルまで​増加する​結果と​なりました。
  • 広告ランクを​強化する​:​広告の​品質や​入札価格などを​改善し、​広告の​掲載結果を​高めます。​これは​「店舗を​より​魅力的な​外観に​整え、​多くの​顧客の​目にとまるように​投資する」ような​ものです。​予算の​増額と​この​広告ランクの​強化を​組み合わせる​ことで、​純増収益は​さらに​押し上げられ、​調査では​最大 139 ドルにまで​達する​推計と​なりました。
  • 柔軟な​検索​広告予算を​維持する​:需要が​高まる​ピーク時に​スムーズに​予算を​追加できるように​しておく​ことで、​価値の​高い​顧客を​効率的に​店舗へ​引き寄せ、​より​大きな​リターンを​得られるようになります。
ポール・シンキンソン氏(MD, Australia and Asia - Analytic Partners)。検索広告は、いわば「店舗」のようなものです。予算不足や広告ランクの低さが原因で、店舗が開いていなかったり魅力的に見えなかったりすれば、顧客は競合他社の店舗で購入を済ませてしまうかもしれません。

MMM の​進化に​より、​検索​広告の​インプレッション シェア損失率の​データを​活用する​ことが、​広告予算の​意思決定に​おいて​大きな​価値を​持つことが​明らかに​なりました。​「店舗を​常に​開き、​魅力的な​状態に​保つ」ための​投資を​継続する​ことで、​検索キャンペーンが​本来​持つ収益ポテンシャルを​最大限に​発揮できるようになるのです。

Contributor:アミール ジャンゴダズ​(Market Mix Model Lead, Australia)

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中原 啓智

シニアマーケティングリサーチマネージャー

出典 (2)

*1: Google/Ipsos, AU, BR, CA, DE, ES, FR, IN, IT, JP, KR, MX, NL, SG, TH, TW, VN, U.K., U.S., The Relevance Factor, n=5405 Gen Z, online shoppers, March 2024.

*2: Analytic Partners MMM meta-analysis of retail advertisers, Australia and New Zealand, n=80, Jan. 2021–March 2025.

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