CASE 01 - ENEOS Power
Google 広告の貢献度を可視化。指名検索数 200% 増を実現したフルファネル分析
(代理店 : CARTA ZERO)
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課題
1. 商材特性による検討期間の長さ
同社の商材である電力・ガスの切り替えは、家族で相談が必要だったり、申し込み時に契約情報の用意が必要だったりと、契約へのハードルは低くありません。そのため、広告接触から申し込みまでには一定の期間を要するという特徴があります。
2. ファネル別の「部分最適」な評価、表面的な指標への偏り
従来の Google 広告の運用は、リーチや視聴数といったファネル別の指標に留まり、プロダクトを部分最適でしか評価できていませんでした。その結果、「単価が低い=良」という表面的な判断に偏り、認知施策がファネルを横断して、最終的な行動喚起にどの程度貢献しているのかを可視化できていませんでした。
プロダクトごとの「貢献度」と「最適な接触回数」を可視化
ファネル横断での広告評価にあたり、個人情報(PII)を一切閲覧することなく、ユーザー単位の行動を解析するソリューションを採用し、各プロダクトがどう寄与したかを定量的に算出しました。
1. 「ユーザー単位」の動きを可視化
分析ツールを用いて、フルファネルでの重複リーチや各プロダクトの組み合わせを調べ、一人のユーザーがどの広告に触れ、その結果として指名検索やサイト来訪にどうつながったのかという「ユーザー単位」の動きを可視化しました。
2. 接触回数の分析
ユーザー行動のパターンを精緻に分析できる「Ads Data Hub」を活用し、サイト来訪を促すために一人のユーザーに対して何回広告を表示するのが最も効率的かという、最適接触回数(フリークエンシー)を分析。その結果、従来は 4 回以上が定説とされていましたが、実際には 3 回が最適であるという実証データに基づいた運用の基準を導き出しました。
検索数 2 倍増と、迷いのない投資判断基準の確立
高度な分析により各プロダクトの真の貢献度が可視化され、データに基づいた戦略的な予算配分が可能になりました。その結果、対象エリアの指名検索数が 200% に伸長。あわせて、最適接触回数を 3 回と特定したことで、投資効率の最適化にも成功。「本質的な評価軸」を確立でき、精度の高い計画立案が可能になりました。
対象エリアの指名検索数
CASE 02 - ユナイテッドアローズ
Google の AI に自社データを組み合わせることで LTV を向上させ、リピート率 110% を達成
(代理店 : オプト)
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課題
1. ROAS(広告費用対効果)重視による短期的な成果への偏り
同社はこれまで、検索広告やデマンド ジェネレーション キャンペーンを運用し、単年度の売上や ROAS(広告費用対効果)を注視するあまり、短期的な成果に終始しがちでした。
2. LTV の視点での顧客との継続的な接点の不足
中期経営計画では、顧客と「広く、深くつながる」ことが重要視されており、Google 広告の役割も今すぐの購入を促すだけでなく、「一生涯ご愛顧いただける存在に」という LTV の視点での顧客との継続的な接点づくりが課題に。一度購入いただいた顧客といかにして長く良好な関係を築いていくかという「深い」アプローチが必要となりました。
「長期的な関係構築が期待できる顧客」を学習させる高度なデータ連携
1. 計測したデータに「重み付け」して Google の AI に学習
同社は計測ツールで「3 か月以内に 2 回目を購入した人」の行動を分析し、その貢献度をスコア化。具体的には、リピートの見込みが高い顧客の 1 万円の購入を 1 万 2,000 円とするなど「重み付け」したデータをコンバージョン値として Google の AI に学習させました。これにより Google の AI は、P-MAX キャンペーンでその顧客に似た特徴を持つ人を優先的に探すようになり、効率的なターゲティングを実現しました。
2. 人間と Google の AI の役割を分ける
「プライベート ブランドを買う人は LTV が高い」というデータもあり、それに基づき P-MAX キャンペーンで専用キャンペーンを構築し、予算を重点配分する構造を設計。人間がデータで「戦略的な初期構造」を作り、運用最適化は Google の AI に任せるという明確な役割分担が、施策の精度を高めました。
休眠顧客の再活性化とリピート率の劇的な向上
本施策全体の目標としていた F2 転換率(2 回目の購入に至る割合)は、前年比 110% を達成しました。特筆すべきは、一度離れてしまった「休眠顧客」の再購入を促す効果も非常に高く、こちらも前年比 110% を記録した点です。また、新規顧客の F2 転換率も前年比 103% と向上しており、あらゆる属性において「購入して終わり」ではない、質の高い関係構築を実現しました。
全体の F2 転換率前年比
休眠顧客の F2 転換率前年比
CASE 03 - アパホテル
Google の AI にオフライン データを活用。高単価な需要を可視化し、予約数前年比 180% を達成
(代理店 : イーエムネットジャパン)
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課題
1. CPA(獲得単価) を KPI としたことによる予算の偏り
同社は、検索広告と P-MAX キャンペーンを運用し、海外の旅行予約サイトに支払う手数料を基準に、広告 1 件あたりの CPA を KPI として設定していました。しかし、効率的に予約が取れる場所を自動で優先する Google の AI の特性上、近隣アジアや、日本国内に滞在中の英語圏の利用者に予算が集中していました。
2. 世界規模の認知・集客が制限
本来ターゲットにしていた欧米などの顕在顧客まで届いておらず、世界規模でのブランド認知と集客を狙う同社にとって、この特定エリアへの依存の脱却が必要に。本来リーチすべき層へ正しく広告を届けることが、グローバル成長に向けた課題となっていました。
エリア、アセット、データ。3 つのアプローチで国境を越えた最適化を実施
1. 配信エリアを細分化
同社はキャンペーンの目標を CV 最大化から、目標とする獲得単価を守りながら獲得を狙う「目標 CPA」に移行。そして、配信エリアを訪日需要の高い国や地域ごとに細分化しました。
2. アセットの最適化
SNS 運用で培った知見から、国内外問わず反応のいい「大浴場」「客室」「外観」といった画像を広告素材として活用。また、欧州や北米などは安心感を醸成するため、エリアごとに「公式感」を重視した多言語テキストを用意しました。
3. さまざまなデータを掛け合わせる
国によって異なる予約のピークや数か月におよぶ予約までの検討期間、オフラインの宿泊データを Google の AI に連携し、予算配分を最適化。これにより効率的に各国の顕在的な需要を発掘できる体制を整えました。
配信ボリュームが増大し、売上を支える主要施策へ
施策開始から約半年で、配信ボリュームは 500% を超える規模まで拡大しました。目標とする獲得単価を達成しながらも、広告経由の予約数は前年比 180% を記録しています。最大の収穫は、当初はリーチが難しいと考えていた欧米圏においても指名検索が予想以上に多く存在していることを可視化できた点です。また、広告だけでなく自然な検索による予約も 150% 程度まで伸びるという相乗効果も現れました。
配信ボリューム
Google 広告経由の予約数前年比
潜在層へのアプローチから成約までの設計や、検索広告や P-MAX キャンペーンをはじめとする施策を最適化し、成果を伸ばした事例についてはこちらをご覧ください。