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「広く」届けた​アサヒビール、​「深く」つながった​ KDDI や​ JCB —— YouTube で​実践する​ 2 つの​アプローチ

今泉 涼二

Social Module

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「広く」届けたアサヒビール、「深く」つながった KDDI や JCB ——  YouTube で実践する 2 つのアプローチ

顧客ニーズや​ライフスタイルが​多様化する​現代に​おいて、​従来の​マスマーケティングで​広く​訴求するだけでは、​特に​若年層に​自社の​メッセージを​届けきれない​場面が​出てきています。​同時に、​画一的な​情報発信では、​熱量の​高い​特定の​コミュニティが​持つ​深い​共感を​獲得する​ことも​困難です。

この​記事では、​こうした​課題に​対する​ 2 つの​異なる​戦略的アプローチを、​事例を​通じて​解説します。

1​ つは、​アサヒビール株式会社が​実践した、​顧客起点の​組織変革を​基盤に​メディア戦略を​最適化し、​リーチが​難しかった​層にまで​「広く」ブランド体験を​届ける​アプローチ。​もう​ 1​ つは、​KDDI株式会社や​株式会社ジェーシービーが​それぞれ実践した、​クリエイターと​コミュニティの​熱量を​活用し、​ブランドとの​関係性を​「深く」​「奥行き」の​ある​ものへと​発展させる​アプローチです。

アサヒビールが、​メディアニュートラルな​意思決定で​テレビ CM 出稿を​ゼロに​した​理由

アサヒビールは、​主力の​ビール類から​お酒を​飲まない​人、​飲めない​人に​向けた​ アルコールテイスト飲料まで、​顧客ニーズの​多様化に​合わせてさまざまな​商品を​展開しています。

だから​こそ、​生活者の​趣味嗜好や​ライフスタイルが​多様化する​中で、​個々人に​合わせた​情報を​的確に​届け、​共感を​生み出すことが​重要です。

そんな​中で​同社は、​従来の​テレビ CM 中心の​アプローチでは、​幅広い​生活者、​特に​若年層に​リーチしに​くくなっていると​いう​点で​危機感を​抱いていました。​短期的な​成果は​もちろんの​こと、​マーケティング投資が​最適化されなければ、​中長期的な​ブランド成長にも​影響を​与えかねません。

同社では​従来、​マーケティング組織が​広告宣伝活動を​担う​「宣伝部」と​既存顧客の​ CRM 構築や​データ活用などを​担う​「デジタルマーケティング部」が​分かれていた​ことで、​ 施策に​よっては​部分​最適に​なると​いった​課題が​あったのです。​この​課題に​対し、​新たに​コミュニケーションデザイン部を​新設しました。

マーケティング組織が広告宣伝活動を担う「宣伝部」、既存顧客の CRM 構築やデータ活用などを担う「デジタルマーケティング部」を新設したコミュニケーションデザイン部に統合することで、データやユーザーインサイトに基づきメディアニュートラルに戦略設計できるようになった。

新設した​コミュニケーションデザイン部では、​ 顧客を​中心に​置きながら、​ ジャーニー全体を​俯瞰した​ストーリー性と​驚きの​ある​コミュニケーションデザインを​目指しています。
​常に​顧客を​中心に​置いて、​コミュニケーション戦略を​設計する​「メディアニュートラル」な​視点での​施策展開が​さらに​加速しました。

大きな​変化の​ 1​ つが、​投資配分の​ベースラインの​見直しです。​ブランドに​よっては​マス広告から​思い​切って​投資を​シフトするようになり、​全体で​見ると、​テレビ CM を​削減した​分を​デジタル広告や​リテールメディアへ​振り分けられるようにも​なりました。

同社の​意思決定は、​単なる​テレビから​デジタルへの​置き換えでは​ありません。​あくまで​データや​ユーザーインサイトに​基づき、​ブランドが​顧客と​最も​効果的な​接点を​持てるよう、​メディアニュートラルに​戦略を​設計した​自然な​結果でした。

こうした​変革を​象徴するのが、​若年層を​中心に​人気の​アーティスト ​「BLACKPINK 」を​起用して​日本を​含む東アジア 6 カ国に​展開した​「スーパードライ」の​キャンペーンです。

若年層の​飲用体験を​広げ、​新規ユーザーを​獲得すると​いう​目的のもと、​施策の​主軸を​ YouTube 広告に​据え、​国内に​おける​テレビ CM への​予算配分を​ゼロに​すると​いう​大きな​決断を​下しました。

これも​単なる​「置き換え」ではなく、​施策の​目的と​顧客層に​基づき、​メディアニュートラルに​リソースを​最適配分した​戦略的な​選択です。​年代や​趣味嗜好を​絞っても​一定の​リーチ量を​担保できる​ YouTube の​特性を​活かし、​まずは​ファン層から​話題化させ、​主に​ 20 〜 30 代の​若年層へと​同心円状に​波及させる​ことを​狙いました。​また、​顧客層や​時期に​合わせて​コンテンツを​出し分ける​ことに​よって、​ 効率的な​リーチと​併せて、​長期に​わたる​最適な​フリークエンシーの​維持を​目指しました。

この​キャンペーンに​よって、​20 〜 30 代の​ YouTube 広告接触者の​購入率は、​非接触者と​比べて​約 10% 向上し、​売り上げにも​貢献。​さらに、​同世代に​おける​購入意向も、​BLACKPINK の​クリエイティブは​他と​比べて​ 10% 以上​高いリフトが​見られ、​購入率リフトの​裏付けと​なる​態度変容まで​確認できました。

大胆な​意思決定を​下し、​YouTube を​中核に​据える​ことで、​これまで​リーチが​難しかった​若年層にまで​「広く」ブランド体験を​届ける​ことが​可能に​なったのです。

YouTube を主軸にした BLACKPINK とのコラボレーションキャンペーン。20 〜 30 代のスーパードライ購入率は約 10% 増加。20 〜 30 代のスーパードライ購入意向も 10% 増加。

クリエイターコラボで​「深さ」​「奥行き」を​追求した​ KDDI、​JCB

「広さ」を​獲得した​アサヒビールの​戦略とは​別の​アプローチを​実践したのが、​KDDI と​ジェーシービー​(JCB)です。​両社は​それぞれ、​クリエイターとの​共創を​通じて​コミュニティの​共感を​起点と​する​「深さ」​「奥行き」を​追求した​アプローチで​成果を​上げました。

KDDI の​課題は、​マス広告だけでは​若年層の​ブランドへの​愛着を​育むことが​難しいと​いう​点でした。​そこで​同社は​「つながる体感 No.1」と​いう​メッセージを、​クリエイターの​世界観を​通じて​若年層に​「翻訳」して​もら​おうと​試みました。

従来のマスマーケティングで訴求するだけでは、若年層にメッセージを届けきれない。「つながる体感 No.1」というメッセージを、YouTube クリエイターらしい企画と嘘のないストーリーで若年層に「翻訳」してもらおうと試みた。

その​代表例が、​チャンネル登録者数 1,000 万人以上の​ YouTube クリエイター、​すしらーめん《りく​》氏との​コラボレーションです。

この​ときに​同社が​重視したのは、​企業メッセージを​無理に​押し付けるのではなく、​クリエイターが​心から​やりたいと​思える​企画との​自然な​接点を​見つける​ことです。​「KDDI の​通信の​すばらしさが​伝わるだけでなく、​KDDI と​組んだ​ことで​この​面白い​企画が​実現できた」と​いう​嘘の​ない​ストーリーを​共に​創り上げていきました。

さらに、​KDDI の​社員が​クリエイターと​共に​真剣に​ふざける​姿を​見せる​ことで、​事前に​分析した​ KDDI への​堅いイメージとの​ギャップを​生み出し、​親近感を​醸成する​ことも​意識しました。

動画は​ 1,600 万回以上の​再生数を​記録。​それだけではなく、​Z 世代の​ブランド好意度が​明確に​上昇し、​テレビ CM を​上回る​メッセージリフトの​効果も​達成しました。

また、​KDDI に​とって​ YouTube の​大きな​価値が​その​アーカイブ性です。​コンテンツが​一過性で​終わらず、​長期的に​視聴され続ける​「資産」と​して​顧客との​継続的な​接点と​なる​ため、​既存の​ブランド価値を​最大化する​上で​有効な​場と​なったのです。

すしらーめん《りく》氏との共創動画の再生回数:1,600 万回以上、Z 世代のブランド好意度が明確に上昇、「つながる体感 No.1」はテレビ CM を上回る認知獲得

JCB も、​マスに​向けた​アプローチに​よる​行き詰まりを​感じていました。​生活者から​深い​共感を​得る​ためには​今までの​アプローチでは​難しいのではないか、と​いう​課題に​直面していたのです。

同社は​「推し活」と​いう​熱量の​高い​コミュニティに​着目し、​共感を​起点とした​新しい​ブランドと​しての​発信を​ゼロから​創り出すことに​挑戦しました。

まずは​企業自身の​声と​して、​JCB 自体が​「推し活層を​肯定する」と​いう​メッセージを​発信。​次に​クリエイターの​声と​して、​アニメや​ K-POP など​特定の​界隈で​影響力の​ある​クリエイターと​タイアップし、​クリエイターの​視点で​推し活に​おける​ JCB カードの​活用法などを​発信して​もらう​ことで、​コミュニティ内の​共感を​醸成。​そして​最後に​実際の​ユーザーの​声を​可視化し、​施策全体の​信頼性を​高めました。

JCB は「推し活層を肯定する」というメッセージを発信し、次に特定の界隈で影響力のある YouTube クリエイターの視点で発信してもらうことでコミュニティ内の共感を醸成。最後に実際のユーザーの声を可視化して施策の信頼性を高めた。

この​段階的な​アプローチの​結果、​Google サーベイの​結果に​基づく​推計では、​新たに​ 51 万人の​比較検討意向を​獲得したと​いう​結果が​出ました。​施策費用から​換算した​ 1 人当たりの​態度変容コストは​ 37 円と​いう​高い​効率を​実現しました。​JCB に​とって​ YouTube は、​熱量の​高い​コミュニティが​数多く​存在する​「推し活」の​現場その​ものであり、​アニメや​ K-POP と​いった、​細分化された​多様な​界隈に​対して​ピンポイントで​メッセージを​届ける​ことを​可能に​する​プラットフォームだったのです。

比較検討意向:51 万人増加、1 人あたりの態度変容コスト:37 円

「広げる」か​「深める」か

アサヒビール、​KDDI、​JCB の​ 3 社の​事例は、​現代の​マーケターに​ 2 つの​明確な​道筋を​示しています。

1​ つは、​アサヒビールの​ように、​デジタルまで​融合した​組織の​新設と​メディアニュートラルな​発想で​デジタルシフトを​断行し、​YouTube の​「広さ」を​活用して​新たな​顧客層に​リーチする​戦略。​もう​ 1​ つは、​KDDI や​ JCB の​ように、​生活者の​あらゆる​瞬間に​深く​寄り添う​「深さ」と​コミュニティの​熱量を​ブランドの​力に​変える​「奥行き」を​活用し、​クリエイターと​共に​コミュニティの​共感を​事業成果に​変える​戦略です。

これらは​どちらが​優れているかではなく、​自社の​ブランドが​直面する​課題が​「リーチを​広げる」ことなのか、​「エンゲージメントを​深める」ことなのかに​応じて​選択すべき、​横並びの​実践的な​型と​言えます。​まずは​自社の​ブランド課題を​再定義し、​KDDI の​ように​既存の​軸を​最大化するのか、​JCB の​ように​新しい​軸を​創出するのか、​あるいは​アサヒビールの​ように​既存の​予算配分を​見直す​ことから​始めるのか。​自社に​合った​新たな​プランを​立ててみては​いかがでしょうか。

な​お、​こうした​「広げる」戦略と​「深める」戦略の​両方を​実現できている​背景には、​YouTube が​ 20 年間で​築き上げてきた​多様性が​あります。​多様性が​もたらす YouTube の​価値に​ついては​こちらの​記事で​詳しく​解説しています。

Contributor:下地 彩子​(YouTube 広告 マーケティングマネージャー)

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今泉 涼二

YouTube 広告 マーケティングマネージャー

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