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ビジネスを​成長させる​ 5 つの​調査テーマ:​今こそ​考えたい​「マーケティングリサーチ」の​本質

小林 伸一郎

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ビジネスに​おける​「マーケティングリサーチ」と​いう​概念の​アップデートを​目指す本連載。​前回は、​「マーケティングリサーチとは​何か?」から​始まり、​本来の​マーケティングリサーチの​役割までを​紹介しました。

2 回目となる​本稿では、​これからの​時代に​求められる​マーケティングリサーチの​姿を​明らかにし、​十二分に​活用する​こと、​その​ために​企業が​「マーケティングリサーチに​投資する​目的」に​ついて​考えてみます。

本来の​意味での​「マーケティングリサーチャー」とは

そも​そも、​マーケティングリサーチに​投資する​目的は​何なのでしょうか?​ 究極的には、​どうやったらもっと​売上が​伸ばせるのか、​もしくは​どうやったらもっと​利益を​上げることができるのか、​その上で​サステナブルに​ビジネスを​成長させていく​方法は​何かを​探る​ことだと​思います。

探るべき調査テーマは​主に​以下の​点と​なるでしょう。

  1. 市場環境の​インサイト
  2. 顧客・消費者の​インサイト
  3. 顧客・消費者との​コミュニケーション
  4. マーケティング投資の​妥当性
  5. ユーザー体験​(UI/UX)の​最適化

これらの​テーマは​ BtoC ビジネスに​限る​ものでは​ありません。​5 に​ついても、​現在、​エンドユーザーの​体験価値​(ユーザーが​その​商品や​サービスを​体験する​ことで​得られる​感動や​満足を​理解し、​高める​ための​デザイン)を​向上させる​ことは、​BtoB、​BtoC ビジネスを​問わず​重要に​なっています。

こうした​テーマは​独立した​課題ではなく、​それぞれが​緊密に​関係し​あっている​ことが​ポイントです。​たとえば、​商品開発で​ユーザー体験の​設計が​必要と​なり、​その​ための​ UI/UX 調査を​実施しようとする​場合、​そもそも​その商品・サービスの​ユーザーは​どんな​人なのか、​普段、​どのような​行動を​とるのか、​さらに​競合相手に​対する​優位性も​あらかじめ理解しておかなければなりません​(上記 1 と​ 2 に​該当)。​その上で、​開発される​商品の​特性や​メッセージを​誰に​どう​届けるべきなのかを​調査しなければなりませんし​(同 3 と​ 4 に​該当)、​ユーザー体験を​向上させる​ための​調査や​施策の​有効性、​費用対効果に​ついても​見極める​必要が​あります​(同 5 に​該当)。​つまり、​すべての​調査は​連続しているのです。

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当然ながら、​これら​すべての​調査は、​統一した​マーケティングリサーチと​しての​ゴールのもとに​設計すべきです。​しかし​私が​知る​限り、​これら​すべてを​一気通貫で​行える​組織あるいは​機能を​有する​企業は​あまり​多く​ありません。​ほとんどの​場合、​個々の​課題に​向き合うべき部門・部署が​異なっている​ため、​担当者ごとに​調査テーマを​設定し、​それぞれに​異なる​調査パートナーを​指名している​ことが​多いようです。​その​結果、​データの​解釈が​部門や​部​署ごとに​異なってしまう​問題と、​それぞれの​調査設計に​整合性が​なくなる​ため、​異なる​調査を​並べて​見る​ことができなくなってしまう​問題が​起こりがちです。

ここでの​問題は、​異なる​調査パートナーを​指名する​ことではなく、​全体の​指揮を​執る本来の​意味での​マーケティングリサーチャーが​不在であるか、​その機能を​果たせていないことに​あります。

マーケティングリサーチが​最低限で​いい​「プロダクトドリブンな」 2 つの​ケース

こう​書くと、​マーケティングリサーチャーを​拡大解釈しているのではないか?​ と​違和感を​覚えた​人も​いるかもしれません。​そして、​その​違和感は​正しいです。​なぜなら、​現時点では​マーケティングリサーチャーとは、​多くの​企業で​いわゆる​「アンケートを​とって​その​結果を​集計する​人」だったり​「消費者インタビューを​して​その​発言を​まとめる​人」だったりする​役割に​留まっているからです。​ところが、​私が​考える​マーケティングリサーチャーは​上述したような​本来の​リサーチを​企業の​中で​行う​人、​つまり​「事実を​明らかにし、​新たな​結論に​到達する​ために、​資料や​情報源を​体系的に​調べ、​研究する​人」だからです。

実は、​この​マーケティングリサーチ機能は​最低限で​いい​企業も​あります。​2 つの​ケースを​紹介しましょう。

まずリサーチで​探る​未来は​過去や​現在から​切り離された​世界ではなく、​その​延長線上に​あります。​ですから​あなたが​働く​企業の​商品や​サービスが​過去に​存在しなかった​ものである​場合、​それらが​提供する​世界観や​変化させる​生活環境に​ついて、​マーケティングリサーチャーは​想像できません。​これが​ 1 つ目の​ケースです。​この​場合、​消費者の​声は​参考にならず、​定量的な​調査を​しても、​回答者は​何を​問われているのかわからないため、​その​答えは​いい​加減な​ものに​なるでしょう。​そのような​データは​信頼性に​欠けており、​そんな​データを​元に​したマーケティングリサーチでは​経営判断も​できません。

まさに​この​点に​ついて、​スティーブ・ジョブズが​言及しています。


Our job is to figure out what they’re going to want before they do.

People don’t know what they want until you show it to them.

私たちの​仕事は、​彼らが​何を​求めているのかを​先に​気付く​ことです。

人は、​実際に​見せて​もらわないと​自分が​欲しい​ものが​わかりません。


これは​彼だから​こその​言葉であるととも、​彼が​発明した​その​商品が、​いかに​新しく、​さらに​生活を​変える​ものだったのかに​対する​自信の​表れだとも​いえるでしょう。

もう​ 1​ つの​マーケティングリサーチが​最低限で​いい​ケースは、​あなたが​働く​企業の​商品や​サービスが​すでに​市場で​圧倒的な​支持を​得ており、​競合相手が​非常に​少ない、​または​差が​ついている​場合です。​もしくは、​営業力や​販売力で​競合他社を​圧倒している​場合も​あり得ます。​このような​ケースでは、​ネットワーク効果や​ネットワーク外部性が​働く​ことで​次に​どのような​手を​打つべきか、​リサーチを​しなくても​顧客自らが​教えてくれる​ことになります。​さらに​顧客自身が​商品・サービスの​価値と​なってくれる​ため、​あえて​リサーチを​する​必要が​ないのです。​必要なのは、​その​状態が​サステナブルであるかを​継続的に​捕捉する​ことです。

この​ 2 つの​ケースは​どちらも、​独自の​開発力を​持っている​可能性が​高く、​製品や​サービスの​存在​その​ものが​経営を​動かしている、​プロダクトドリブンあるいは​サービスドリブンな​企業を​さしています。​このような​企業は​存在しますし、​実際、​非常に​強いことも​多いのではないでしょうか。

こうした​企業に​とって​マーケティングとは、​商品や​サービスを​いち早く​改善し続ける​ことです。​それが​その​地位を​確保し続ける​ことと​同義に​なります。​その際、​最も​重要なのは​スピードです。​マーケティングリサーチの​施策で​言うと、​企業は​マーケティング投資の​妥当性さえ​把握しておけば​よく、​時間が​かかる​インサイト調査を​行う​必要は​ありません。​仮に​このような​企業から​依頼を​受けて​インサイトを​探索しても、​その​リサーチに​「good to know」​(知れてよかった)以上の​価値は​なく、​結果と​して​経営判断に​資する​こともありません。​なぜなら​結果が​出た​時点で​「マーケティング」と​同義である、​次の​製品や​サービスは​すでに​企画済みだからです。

すべての​データを​ 1 人で​読み解く​必要は​ない

多くの​企業は、​プロダクトドリブンな​企業の​ようには​いきませんし、​プロダクトドリブンで​優位を​築いてきた​企業も​その​環境が​永続的に​続く​ことは​極めて​まれです。​大部分の​企業は​製品、​サービスその​ものは​多少の​機能の​差こそ​あれ、​競合他社と​そう​変わりは​なく、​機能に​差が​あったとしても、​他社が​真似できない​ほどの​ものでは​ありません。​いわゆる​コモディティ化が​進んでいる​環境で、​いかに​自社の​商品や​サービスを​選択して​もらうか、​そして​その​選択を​継続して​もらうか、​その​ために​欠かせないのが​インサイトです。

製品の​機能は​同じでも、​先駆けて​生活者や​市場の​インサイトを​理解する​ことで、​際立たせるべき​特徴や​伝えるべき物語を​把握し、​それを​ブランドに​込め、​実際の​開発、​パッケージデザイン、​コミュニケーション、​さらには​製品や​サービスが​生活者の​手に​届くまでを​ワンストップで​マーケティングと​して​完結させようとする​企業に​こそ、​フルスペックの​マーケティングリサーチが​必要なのです。

複数の​データを​読み解いていく​ことには​かなりの​専門性が​必要だと​思われるかもしれません。​各種アンケートデータのみならず、​インターネット上の​膨大な​行動データ、​あるいは​観察型調査の​結果から​得られた​被験者の​言葉や​行動の​含意など、​今、​マーケティングリサーチには​本当に​多種多様な​データが​存在します。​この​ひとつ​ひとつを​ 1 人の​人間が​統一感を​持ってすべて​読み解く​ことは​不可能です。​しかし、​個々の​データは​それぞれの​専門家が​読み、​個々の​事実を​立証していく​ことは​できます。​すな​わち、​マーケティングリサーチャーの​仕事は​すべての​データを​読み解く​ことではなく、​専門家が​立証した​個々の​事実から​新たな​結論を​導き出す​ことなのです。​そして​その​ためには、​提示されるさまざまな​データを、​今回の​リサーチで​注目すべき​ものとそうでない​ものに​切り分ける​必要が​あります。

その​ためにも、​マーケティングリサーチャーは​データの​読み方の​コツを​知っておかなければなりません。​次回は​正しい​リサーチデータの​読み方に​ついて​掘り下げます。

コンシューマーマーケットインサイトチーム リサーチ部門統括 (日本 | 韓国) 小林 伸一郎

小林 伸一郎

コンシューマーマーケットインサイトチーム リサーチ部​門統括 (日本 | 韓国)

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