コンテンツに​進む

新しい​ Google 広告アカウントを​作成しますか?

新しい​ Google 広告アカウントを​作成しようと​しています。​新しい​アカウントを​作成しなくても、​1 つの​アカウントで​複数の​キャンペーンを​作成できます。

新しい​ Google 広告アカウントを​作成しますか?

新しい​ Google 広告アカウントを​作成しようと​しています。​新しい​アカウントを​作成しなくても、​1 つの​アカウントで​複数の​キャンペーンを​作成できます。

「さぐる」​「か​ためる」を​蝶のように​行き来する​バタフライ・サーキットとはなにか:バタフライ・サーキットと​ 8 つの​動機

小林 伸一郎

Social Module

共有

「へー」​「ふむ​ふむ」​「そんな​感じか」​「うしし」​「なる​ほどね」​「はいはい」​「やっぱりか」​「ですよね」──。

Butterflycircuit_1600_200127_07_ver1.png

情報探索を​かき立てる​ 8 つの​動機

前回紹介した、​人々の​情報探索を​かき立てる​ 8 つの​モチベーションは、​大きく​ 2 種類に​分類できます。​「気晴らしさせて」​「学ばせて」​「みんなの​教えて」​「ニンマリさせて」の​ 4​ つは、​人々が​選択肢を​探ろうと​している​モード。​「納得させて」​「解決させて」​「心づもりさせて」​「答え合わせさせて」の​ 4​ つは、​選択肢を​固めようと​している​モードと​言えます。

Butterflycircuit_1600_200127_09_ver1.png

情報探索を​かき立てる​ 8 つの​動機

「さぐる」検索と​「か​ためる」​検索から​成る​構造

その上で​普通に​考えると、​この​ 2 つの​関係は、​まず​選択肢を​「さぐった」上で​「かためる」のだろうと​考えがちですが、​実際には​そうではないことも​わかってきました。

た​とえば、​選択肢を​かためてきているのに、​なぜかまた​新たな​選択肢を​広げようとする。​あるいは、​気晴らしに​検索しているのに、​そこで​見知った​商品を​突然ためらいもなく​買ってしまうなど、​例を​あげると​枚挙に​いとまが​ありません。

これを​図示すると、​次のようになります。

アニメーションを​再生 アニメーションを​一時停止

左と​右に​サーキットが​広がっている​様子が​まるで​「蝶​(バタフライ)」のようなので、​私たちは​こういった​情報探索行動の​構造を​「バタフライ・サーキット」と​名付けました。

検索遍歴から​見える​バタフライ・サーキット

た​とえば、​前回紹介した​ハワイに​新婚旅行を​した​人の​個票を​バタフライ・サーキットの​フレームに​取り込むと、​ギリシャや​バリ島に​関する​検索は​「気晴らしさせて」や​「学ばせて」が、​割合と​して​多かった​ことが​わかります。

それが​ハワイに​なると、​徐々に​「解決させて」や​「答え合わせさせて」などが​出てきているようです。​ただし​その間にも、​「気晴らしさせて」や​「学ばせて」、​さらには​「みんなの​教えて」などが​コンスタントに​出ている​ことが​わかります。

その後、​予約以降の​情報探索は​「解決させて」が​目立つようになり、​さらに​旅行中の​「日傘」​検索以降、​次の​バタフライ・サーキットが​起こっています。

Butterflycircuit_1600_200127_10_ver1.png

このような​分析を​カテゴリーごとに​行い、​さらに​そこでの​発見が​汎用的かを​裏づける​ための​定量調査も​行いました。​それらの​結果から、​バタフライ・サーキットの​分析を​進め、​今どの​程度の​人が、​ここまで​説明した​情報探索行動を​とっているかを​明らかに​しました。

バタフライ・サーキットと​旧来型の​情報探索行動

Butterflycircuit_1600_720_200218_ver2.png

調査対象は​各カテゴリーおおよそ、​700人から​900​人ずつです。​この​結果を​カテゴリーごとに​分類した​ところ、​それぞれ、​概ね70−80%の​割合で​バタフライサーキットの​結果と​して​その​商材が​購入されていると​判断できる​結果と​なりました。

一方で​ほとんど​バタフライサーキットを​起こしていない​人たちが​いる。​と​いう​ことも​わかってきました。​なお、​この​「バタフライサーキットを​起こさない​人たち」は、​情報探索の​目的が​「知らない​ことを​知る」と​いう​ところに​ほぼ限定されます。​比較的高齢層に​多く​見られ、​利用する​端末も​PCが​優位に​なっている​人たちである​ことが​分析の​結果​わかっています。​そして、​ここで​ 1 つ​強調して​おきたいのは、​この​人たちは​決して​情報弱者ではないと​いう​こと。​次回では、​バタフライ・サーキットに​関する​定量調査の​結果と​特徴、​さらには​今回調査対象とした​カテゴリーごとの​違いに​ついて​説明します。

  • 従来の​マーケティングが​想定していた、​認知→行動までの​一本道の​情報探索を​否定する​データ分析の​結果は​第 1 回
  • ある​夫婦の​新婚旅行に​関する​検索から​見える、​人々の​情報探索を​かき立てる​ 8 つの​動機は​第 2 回
  • 「さぐる」と​「か​ためる」を​繰り返す、​消費者の​新たな​情報探索行動​「バタフライ・サーキット」の​概要は​第 3 回​(本記事)
  • バタフライ・サーキットの​ 5 つの​パターンは​第 4 回
  • バタフライ・サーキットが​これからの​マーケティングを​どう​変えていくのかの​考察は​第 5 回
コンシューマーマーケットインサイトチーム リサーチ部門統括 (日本 | 韓国) 小林 伸一郎

小林 伸一郎

コンシューマーマーケットインサイトチーム リサーチ部​門統括 (日本 | 韓国)

ページ​先頭に​戻る