金融・人材・教育など、さまざまな業界のインターネット メディアを複数展開する東晶貿易。同社が運営する最も大きなメディアの一つ「キャリアガイド」では、Google の検索広告を手動入札かつ完全一致で運用していましたが、市場拡大や競争激化によるコンバージョン数と ROAS の伸び悩みを解消する方法を模索していました。
そこで自動入札の導入に加え、完全一致とインテント マッチという異なる検索広告キーワードのマッチタイプを併用するという 2 つの施策を開始しました。数値は改善傾向にあったものの、目標に近づく更なる打ち手として、すべてインテント マッチでの運用へ切り替えることにより、ROAS を維持しながらコンバージョン数を 69% 増加させることに成功しました。
施策実施前のコンバージョン数
施策実施前のコンバージョン数
広告運用投下時間の削減
紹介企業について
金融・人材・教育など、さまざまな業界のインターネット メディア を複数展開する東晶貿易。リスティング・SEO のノウハウを活かした集客力を強みとして、金融・教育・人材向けのメディアを展開し、近年はフリーランスで働く方とユーザーを結びつけるマッチング サービス へも参入し、事業の幅を広げています。
伸び悩むコンバージョン数と ROAS の改善を目指して
これまで、同社の中で最も大きなメディアの一つ「キャリアガイド」では、Google の検索広告を手動入札、かつ完全一致で運用していましたが、市場拡大や競争激化により、コンバージョン数と ROAS が伸び悩んでいました。
そこで、広告運用全体の方法を抜本的に見直し、これまで同社が確立した運用方法の良い部分だけを残しつつ、伸び悩みを解消する新たな方法を模索していました。
「インテント マッチ 100% に切り替えるだけで、こんなに成果が出るとは思っていませんでした」
森 俊貴 様(東晶貿易株式会社 メディアソリューション部 部長)
自動入札とインテント マッチを導入後、さらにインテント マッチ 100% に切り替え
その状況を打開するため同社は、 Google の推奨設定を採用し、目標広告費用対効果の設定による自動入札、完全一致とインテント マッチの併用という 2 つの施策を開始。その結果、目標の数値は改善傾向にあったものの、もう一段階向上させる必要がありました。
そこでさらなる打ち手として、完全一致とインテント マッチの併用から、すべてをインテント マッチでの運用に切り替えることに。「インテント マッチ 100% で運用することはかなりのチャレンジだと感じていましたが、始めてみると、こちらの想定内のクエリに対して広告表示できていました」と森様は振り返ります。
コンバージョン数が 69% 増加し、より重要な業務への時間捻出にも成功
その結果、インテント マッチ 100% に切り替える前後で比較すると、ROAS を維持しながらコンバージョン数を 69% 増加させることに成功。利益の増加だけでなく、当初掲げていたコンバージョン数と ROAS の目標値も達成することができました。
また、自動入札のメリットとして「今まで広告運用に投じていた時間の 50% を削減できたことにより、情報収集や組織のマネジメントなど、より重要な業務に使える時間が増えました」と森様は語ります。
まとめ
「成功のために重要なのはまず、導入前に、社内でコンセンサスを取っておくことだと思います。競合動向や成功事例をもとに、自動化へシフトする意義や想定リスク、得られる成果について共有しておくことで、上層部や関連部署に不安を与えることなく、導入を進めることができました」と森様は語ります。
「 2 つ目は戦略と期間をしっかり決めた上で始めることです。自動入札では、学習上、適切なアカウント構造で適切な期間、広告を出稿していく必要があります。短期的な広告成果の変動で判断するのではなく、ベストプラクティスに沿って戦略と期間を決定し、最終的なデータで判断すべきだと考えております」と成功の秘訣を述べました。