「BAKUNE(バクネ)」の検索リフト上昇率(Google 広告強化前後、2 か月間での比較)
全体の売上比率(Google 広告強化前後、2 か月間での比較)
紹介企業について
健康に前向きな社会の実現を目指し、コンディショニング ブランド「TENTIAL(テンシャル)」を展開する株式会社 TENTIAL。同社は、血行を促進し、疲労回復をサポートすることで健康的な毎日を支える機能性パジャマ「BAKUNE(バクネ)シリーズ」初めとし、機能性ウェア「MIGARU シリーズ」や、寝具、サンダルなど、さまざまな商品を展開するアパレル メーカーです。これまでに多様なデジタル広告を運用して着実に売上を伸ばし、事業を拡大し続けてきた同社。2025 年には上場を果たすなど、近年、目覚ましい成長を遂げています。
「Google 広告は、デジタル広告を運用するマーケターにとって、本当にありがたい存在だと思います。」
株式会社 TENTIAL ビジネス本部 デジタルセールス部
石田 健介 様
課題
TENTIAL は、購入や問い合わせなど、売上に直結するコンバージョンを重視し、ROAS(広告費用対効果)を維持しながら、顕在層へのアプローチを中心としたデジタル広告運用を行っていました。それにより、収益目標を達成し続けてきましたが、事業をさらに拡大させていくためには、まだ商品を知らない潜在層に向けたアプローチが必要であると考えていました。つまり「認知の拡大」です。そこで、Google 広告の運用を強化することになりました。その理由を同社のデジタルセールス部の部長である石田様は、次のように説明します。「私たちが運用するデジタル広告の中で、Google 広告は最も広いリーチを獲得し、高い成果を出し続けていたからです。強化をすれば、さらなる期待が持てると考えました」
また、同部の岸様は「Google 広告は、知ってもらうきっかけを作るところから、購入していただくところまで、全ファネルに向けて一気通貫で配信できるところがとてもいいですね」と、その魅力を話します。
そのように成果が出続けていることを背景に、動画キャンペーン(YouTube 広告)と検索広告(リスティング広告)を強化することに決めました。
解決策
もともとテレビ CM を放映していた同社は、YouTube をテレビで視聴するユーザーが増加していることから、テレビ CM だけではリーチできない層へのアプローチとして、コネクテッド テレビ(CTV)に絞って動画キャンペーン(YouTube 広告)の配信を行っていました。この取り組みは Google 広告の専任のサポート担当との会話から、その効果が明らかになっていたといいます。そこで、まずはコネクテッド テレビ(CTV)への広告配信をさらに強化することにしました。
さらに、Google 主催のセミナーで、大手ブランドがコネクテッド テレビ(CTV)で大きな成果を上げた事例を知ったことも、この施策を強化する大きな後押しとなりました。「Google 広告を活用する上で、そういった成功事例を多く聞けるのもいい点ですね。意思決定の具体的な指標にできますから」と石田様は語ります。
もう一つ強化を決めたのは、もともと常時配信を行っていた検索広告(リスティング広告)です。より多くの潜在層へ情報を届けるため、予算を上げて配信量を増やすことに。すでに実施をしていた、検索、ディスプレイ、YouTube、Discover、Gmail など、Google の各プラットフォームに広告を配信できる P-MAX キャンペーンの中で、Google の AI によって最適化された効果の高いキーワードを検索広告(リスティング広告)に反映させていきました。これまで訴求してきた「疲労回復、パジャマ、リカバリー」、季節的な検索ニーズに合わせた「母の日、クリスマス」などのキーワードに加え、Google の AI の力によってさらに効果的にキーワードを設定することができました。
結果
同社が動画キャンペーン(YouTube 広告)の強化を行ったのは 2024 年 11 月、検索広告(リスティング広告)の強化は同年 12 月からです。「どちらも配信を強化してから、1〜2 週間ほどでかなりいい結果が見えてきました。ある程度成果は出るだろうなと思っていましたが、想像以上でした」と、石田様は今回の施策を振り返り、笑顔を見せます。Google 広告を強化する前の 2024 年 9〜10 月と比較して、以下のような成果を実現しました。
動画キャンペーン(YouTube 広告)では、コネクテッド テレビ(CTV)への配信を強化したことにより、従来のテレビ CM だけでは届かなかったターゲット層に対し、+5 パーセント ポイントもの新たなリーチを獲得。さらに、ブランドリフト調査の結果、動画キャンペーン(YouTube 広告)に接触したユーザーでは、ブランドの認知 +11%、比較検討 +6%、購入意向 +5% とすべての指標での向上を確認できました。また、TENTIAL の商品名である「BAKUNE(バクネ)」を検索する数が 402% も増加しました。
検索広告(リスティング広告)では、動画キャンペーン(YouTube 広告)との相乗効果により、カートへの追加が +13.3%、購入完了が +10.1% とそれぞれ増加。検索広告(リスティング広告)経由での売上は、+36.1% となりました。
そして、ROAS(広告費用対効果)を維持したまま、全体売上を +116% に向上させるという大きな成果を得られました。
まとめ
「正直、ブランド認知や検索数がここまで向上するとは思っていませんでした。ただ、デジタル広告で重要なのは、ここから PDCA をしっかりと回し、検証を続けることです。その点、Google 広告は結果が見えやすく、PDCA が回しやすいので、社内の合意形成も非常にスムーズに図れています」と石田様が話すように、同社では効果測定を行いながら、さまざまなファネルに届けられる Google 広告で、一気通貫の配信を強めていく方針です。
一方、岸様は「Google 広告の専任のサポート担当からいただくアドバイスは、本当に役に立っています。私たちの状況をしっかりと理解していただいた上で、Google 広告ならではのフルファネルのデータや Google アナリティクス 4 など、細やかな分析に沿って話をしてくれますし、同じチームとして伴走してくれる関係性が嬉しいです。今後も、そういったアドバイスやデータを活用して、自分たちで考えながら売上目標と利益目標を達成し続けたいですね。Google 広告と一緒なら、それができると思います」と語ります。
また、石田様は、Google 広告のプロダクトのアップデートにも大いに期待しているといいます。「P-MAX キャンペーンのような比較的新しいプロダクトでは、Google の AI のさらなる進化により、活用の幅が広がると感じています。特に、データ可視化の面でより詳細な情報が得られるようになれば、私たちにとって Google 広告はさらに必要不可欠な存在になるでしょう」と、独自性の高い Google 広告だからこそできることへの期待を語ってくれました。