部屋探しポータル「CANARY(カナリー)」を運営する BluAge。自社ポータルサイトへのユーザー訪問数の最大化、コンバージョン率の改善とともに、物件のオーナーに対して顧客単価の高いユーザーを送出することを課題にしていました。
そこで Google の AI を活用した広告の最適化を導入。顧客単価や広告費用対効果を向上させ、CV(コンバージョン)数の拡大を実現しました。
コンバージョン数
顧客単価
コンバージョン値
紹介企業について
アプリに特化した部屋探しポータル「CANARY(カナリー)」を運営する BluAge は「もっといい『当たり前』をつくる」をミッションに掲げ、従来の不動産仲介におけるさまざまな問題を IT の力で解決することを目指しています。「CANARY」の特長は、賃貸物件を探すユーザーにとって最良の部屋探し体験(UX)を提供している点。不動産仲介会社も、新規顧客の開拓や成約率の向上につながるツールとして「CANARY」を活用しています。
自社サイトへの訪問数を最大化し、顧客単価の向上を目指す
BluAge はビジネス拡大のため、ユーザーのさまざまな検索内容と膨大な数の賃貸物件のページをうまくマッチさせ、自社ポータルサイトへの訪問数を最大化することを目指していました。同時に物件問い合わせのCV 率を改善すること、また賃貸物件のオーナーや不動産会社に対してユーザーを送客する際の顧客単価(問い合わせ物件の平均単価)を向上させることも、必須の課題でした。
「マーケティング課題に合わせた 3 つの施策を展開することで、広告費用対効果を 33% 改善できました。同時に CV の数、質ともに改善され、施策導入前と比べて CV 値は 50% 上昇しました」
飯山 秀人 様(株式会社 BluAge VP of Growth)
最適化案の自動適用、レスポンシブ検索広告の改善、スマート自動入札、3 軸の施策を展開
同社は CV の量と質の改善を目的に、大きく 3 軸で施策を展開しました。
まずアプローチの幅を広げて機会損失を防ぐために、レスポンシブ検索広告の改善と最適化案の自動適用機能を導入しました。レスポンシブ検索広告における「広告アセットの充実度」を確認してフィードバックを参考に修正・追加などを行い、ほぼすべて「平均的」であった広告有効性を「非常に高い」に改善。インプレッション増に伴う、サイトへの訪問数最大化を実現しました。また最適化案の自動適用を採用することで、キーワードのインテント マッチ化とキーワード追加を推進し、機会損失を最小化できました。
併せて実施したのがスマート自動入札戦略の導入です。 CV の対象となる物件の賃料に合わせて CV 値を動的に設定することで、顧客単価に合わせた広告効率の最大化を目指しました。
また賃料が高い物件ほど CVR (コンバージョン率)が低くなってしまう傾向があったため、さらに目標広告費用対効果も設定。費用対効果を基準に入札を自動最適化することで、高額物件でも CVR を許容範囲内で維持できるようになりました。
またこれら Google の AI を活用した機能の効果を最大化するために、エリアごとなどに分けられていたキャンペーンを、学習対象となるデータを増やす目的でできるだけシンプルな構造に変更しました。
コンバージョン数、顧客単価ともに増加、コンバージョン値も +50% に
最適化案の自動適用とレスポンシブ検索広告の改善、そしてスマート自動入札の活用といった 3 軸の施策を展開したことにより、目標としていた CV 数は 40% 増加。さらに広告費用対効果は 33% 、顧客単価は 8%、 CV 値は 50% 増加を実現し、売上拡大へとつながることになりました。
まとめ
今回の 3 軸の施策によって、運用の手間を最小限に抑えながらも CV の数、質ともに改善を達成することができました。
担当の飯山様は、「Google の AI を活用することで、当初の狙いであった量と質、両面の改善を実現できたことに加え、フル・ファネル戦略の推進、認知施策やプロダクト改善などに割ける時間を拡大できました」と話しています。