この記事でご紹介する内容
Google 広告キャンペーンで成果を上げるには、定期的な効果測定が欠かせません。常に広告の状況を把握しておけば、タイムリーな最適化が可能となり、広告の成功率を上げられるからです。今回は、Google 広告の効果測定の基本を 5 つご紹介します。
- コンバージョン トラッキングを設定する
- 広告の費用対効果を測定する
- 検索語句レポートを活用する
- 品質スコアを確認する
- 結果レポートを作成する
コンバージョン トラッキングを設定する
コンバージョンとは、広告を見た顧客が資料請求をしたり、商品を購入したりなどのアクションを起こすことを指します。
コンバージョン トラッキングを設定しておくと、 Google 広告で顧客の行動をどれだけ引き出すことができたのかを確認することができます。
顧客のコンバージョン行動には、ウェブサイトでの商品購入や問い合わせの電話、ニュースレターの配信登録、アプリのダウンロードなどがあり、行動が発生するチャネルもウェブサイト、アプリ、通話などそれぞれ異なります。また顧客に取って欲しいコンバージョン行動のことを Google 広告では「コンバージョン アクション」と呼びます。
コンバージョン トラッキングの設定方法はコンバージョンの種類により異なるため、まずは顧客のコンバージョン行動がどこで発生するかを考え、その場所や目的に応じた効果測定を進める必要があります。
ウェブサイト、アプリ、通話におけるコンバージョン トラッキングの設定方法詳細は、以下のリンクをご覧ください。
- ウェブサイト:商品購入、ニュースレターの配信登録、資料請求など、ウェブサイト上での顧客の行動を確認するのに適しています。詳しくは、「ウェブサイトでのコンバージョン トラッキングをセットアップする」 をご覧ください。
- アプリ:顧客がアプリをインストールしたか、または購入などアプリ内で行動を起こしたかを確認するのに適しています。詳しくは、「モバイル アプリのコンバージョン トラッキングについて」をご覧ください。
- 通話:広告経由の入電、ウェブサイトやモバイルサイトに掲載されている電話番号リンクからの電話発信など、通話に関する顧客の行動を確認するのに適しています。詳しくは、「通話コンバージョン トラッキングについて」をご覧ください
複数の種類のコンバージョンを把握したい場合は、その種類ごとにコンバージョン アクションの設定が必要です。複数のコンバージョン アクションを設定している場合、たとえばウェブサイト上の購入と、広告からの電話によるお問い合わせを並行して追うことができます。
顧客のコンバージョン行動には、ウェブサイトでの商品購入や問い合わせの電話、ニュースレターの配信登録、アプリのダウンロードなどがあり、行動が発生するチャネルも、ウェブサイト、アプリ、通話などそれぞれ異なります。
コンバージョン データを確認する
広告が顧客の行動につながっているかどうかは、Google 広告管理画面内の結果レポートから簡単に知ることができます。レポートの [コンバージョン] 列には、コンバージョン アクション全体で発生したコンバージョンの数が表示されるので、広告がユーザー行動にどの程度結びついているかを一目で確認できます。
どの種類のコンバージョン アクションをレポートに含めるかなど、[コンバージョン] 列のデータのトラッキング方法は、カスタマイズすることも可能です。
また、関連指標であるコンバージョン単価、コンバージョン率、合計コンバージョン値、1 クリックあたりのコンバージョン値などの確認も Google 広告の管理画面上から行えます。詳しくは「コンバージョン トラッキングデータについて」をご覧ください。
広告の費用対効果を測定する
Google 広告を活用していく上で、費用対効果(ROI)は重要な指標のひとつです。
そのため Google 広告の利用目的の如何に関わらず、費用対効果(ROI)は
常に測定しておくことをおすすめします。
ROI を算出することで、Google 広告での広告掲載がどれくらいの収益につながったかを把握できるだけでなく、キャンペーンごとの費用対効果や、予算を増額・減額すべきキャンペーンがどれかも明確にすることができます。
ROI を測定するには、まず、コンバージョンをトラッキングする必要があります。コンバージョンの獲得にかかった費用が、コンバージョンから生まれる価値を超えることがないよう注意しましょう。
たとえば売上を獲得するための広告クリック費が 500 円で、その結果の売上が 5000 円だった場合は、良好な広告費用対効果を上げていると考えられるかもしれません。
検索語句レポートを活用する
Google 広告の検索語句レポートは、ユーザーが実際に検索で使用し、広告の表示につながった検索語句を一覧にしたものです。キーワードのマッチタイプ(広告で設定しているキーワードとユーザーの検索語句にどの程度厳密な一致を求めるかの指定方法)によっては、設定しているキーワード リストにはない語句も表示されるため、その中から高い成果を上げているものを見つけて、新しいキーワードとして追加することも可能です。
管理画面上の [マッチタイプ] 列では、Google 検索で使用された語句と広告用に設定しているキーワード リストがどの程度密接に関連しているかを知ることができます。どのマッチ タイプがどのキーワードに有効かを確認することで、すべてのキーワードのマッチ タイプを絞り込み、適切な検索にのみ広告を表示させることができるため、無駄な予算を押さえた効率的な運用に役立ちます。
[キーワード] 列では、どのキーワードがユーザーの検索語句と一致し、広告の表示につながったのかを知ることができます。ただし、この列はデフォルトでは表示されません。確認するには表示項目を変更する必要があります。
Google での広告表示につながったさまざまな検索語句とキーワードとの関係を詳しくご覧になるには、「検索語句レポートについて」をご確認ください。
検索語句レポートをうまく使えば、ユーザーの検索意図を読み取り、広告に最適なキーワードを選ぶことができます。その活用方法について詳しくご紹介します。
- 成果の高い検索キーワードの中で広告用に設定していないものがあれば、広告グループに追加しましょう。検索語句を新たなキーワードとして追加したら、入札額や広告文の変更も検討します。新たなキーワードにぴったりの広告をユーザーに見てもらうためです。
- あなたが提供する商品やサービスとの関連性の低い検索用語が表示されている場合は、除外キーワードとしてそれを追加します。たとえば、普通の眼鏡を販売しているにもかかわらず、「水中眼鏡」という検索語句で広告が表示されている場合は、「水中」を除外キーワードに指定するとよいでしょう。予算の規模が小さい場合は成果が最も高い箇所に集中することが特に重要となります。
- 既存のキーワードごとに最適なマッチタイプ(たとえば、インテント マッチ、フレーズ一致、完全一致や除外)を選択します。[マッチタイプ] 列は、キーワードのマッチタイプが広告成果にどのような影響を及ぼしているかを理解するうえで役立ちます。
検索語句レポートの表示方法と分析方法については、こちら から詳しくご確認いただけます。
品質スコアを確認する
Google 広告では、広告文、キーワード、ランディング ページが、あなたの
広告を見た人にとってどのくらい役立ったかを測る推定値として、品質スコアと呼ば
れる測定値を使用しています。広告を設定した後にも調整を行えば品質スコアが高く
なり、通常、広告コストの削減と広告掲載順位の向上につながります。
品質スコア改善のコツは 2 つ。まず、ユーザーの検索語句に含まれる可能性の高いキーワードを選んで広告を出稿しましょう。広告が上位に表示されやすくなり、ユーザーに見つけてもらいやすくなります。次に、選んだキーワードに直接関連する広告内容を作成することが重要です。関連性の高い広告はより多くのクリックを獲得できるため、より上位に表示され、さらに成果を上げられる傾向にあります。
関連性の高い広告はより多くのクリックを獲得できるため、より上位に表示され、さらに成果を上げられる傾向にあります。
結果レポートを作成する
Google 広告のレポートのデータを見るには、以下のどちらかを行う必要があります。
- Google 広告アカウントとアナリティクスを連携させる
- Google 広告のアカウント設定を編集し、自動タグ設定が有効になっていることを確認する
Google 広告のレポートでは、ユーザーが広告をクリックしてウェブサイトを訪問した、またはアプリをインストールしたなど、広告クリック後の成果に関する指標を確認できます。このレポートは、顧客体験、顧客獲得方法、顧客獲得後のサイトでの行動、コンバージョンのパターンなどを知るための貴重なデータとなります。Google 広告のレポートには、 Google 広告から取得できるクリック数などと、アナリティクスから取得できる直帰率などの指標がデフォルトで示されます。どの広告戦略がうまく機能しているか、またどの戦略を改善できるかを把握するのに活用しましょう。
レポートについての詳細は、アナリティクス ヘルプの Google 広告レポートについてをご確認ください。
以上 5 つのヒントを活用することで、Google 広告の成果をより効果的に分析することができるでしょう。広告文をユーザーの検索キーワードと関連性が高く説得力があるものにすること、入札方法と予算を状況にあわせて調整すること、特定の広告掲載場所を対象に含めたり除いたりするなど、適切な潜在顧客を引き付けるために気を付けることはシンプルです。 効果測定のコツをつかんで、 Google 広告をビジネス拡大にさらに役立てましょう。