この記事でご紹介する内容
Google 広告を成功させるためには、適切なタイミングで、適切な人に届けなければなりません。それを実現するために有効なのが、「検索トレンド」を知ることです。人々が今何を検索しているのか、潜在顧客がどこにいるのか、考えや習慣がどのように変化しているのかをしっかりと理解することが、Google 広告で成果を出す近道です。
検索トレンドとは
「検索トレンド」と似ている言葉に「検索ボリューム」という言葉があります。この 2 つは似ていますが、違う意味を持つので注意が必要です。
「検索ボリューム」は、どれだけ検索されたかを示すデータのこと。製品やサービスに関連する用語が検索された回数を明らかにするものです。それに対して「検索トレンド」は、その検索の需要が時間の経過とともにどのように変化しているのかを示すものとなります。この「検索トレンド」を知ることで、その需要が一時的なものなのか、長期的な流行なのかを知ることができます。
検索トレンドが分かればユーザーニーズの動きが見えてくるので、検索トレンドを把握することがビジネスにとって重要となります。
今何が検索されているのか、そのユーザー属性などを調べて需要を知り、デジタルマーケティングで取るべきアクションを明確にしましょう。
Google のキーワード ツール「Google トレンド」とは
Google には、検索トレンドを知るツールとして「Google トレンド」があります。
Google トレンドは、折れ線グラフを使用して、検索ワードが時間の経過とともにどのように変化するかを地域レベルで示します。また、その検索ワードに対して、違う検索ワードを表示させて比較をすることもできます。
検索トレンドをビジネスに活かす
たとえば、Google トレンドで 2020 年の始めから 2 年間にわたって日本における「翌日配送」というワードに対する検索数を調べてみると、クリスマスや母の日などの付近で急増しているなど、その需要の変化が分かります。さらに、「即日配送」というワードを比較で入れてみると、折れ線グラフが 2 つになり、どのような違いが出ているのかが一目瞭然です。「即日配送」となるとクリスマス付近でのボリュームがかなり増えていることが分かります。
また、もう 1 つ例として挙げてみます。「母の日 プレゼント」で調べてみると、実は 3 月下旬から上がり始めており、いつからユーザーが探し始めているのかが明確に分かります。
Google トレンドをマーケティング戦略に活用する
ここまで説明してきたように、Google トレンドは地域レベルで人々の需要の増減が分かるツールです。また、Google 広告を配信すると、検索トレンドに関するインサイトも詳しく分析することができます。それに加えて、過去、現在、将来の検索トレンドも知ることができ、今実施すべき広告の方針を立てることができます。
Google トレンドの活用例
1. 将来の需要を先取りする
Google トレンドと紐づけた Google 広告のインサイト ページでは、過去のデータを使用した「今後 180 日間の検索傾向を予測する機能」があります。これは、販売する製品やサービスの需要がいつ・どの程度増加するかが予想できる機能です。需要に合わせて、在庫とマーケティング活動の計画を立てるのに役立ちます。
2. シーズナル ニーズを捉える
季節的な需要には微妙な違いがあり、かつ変化が起こりやすいものです。そのため、在庫や予算計画からマーケティング予算に至るまで、あらゆる面で複雑さが生じる可能性があります。しかし、Google トレンドを使うと、たとえば、「クリスマス ギフト」を検索する人は、9 月から緩やかに上昇し 10〜12 月にかけて一気に急上昇するなど、季節の変化に伴うユーザーの行動を把握することができます。
3. キーワード戦略に役立てる
Google トレンドでワードを検索すると、そのワードの人気がある地域が地図に表示され、特定の地域の需要を比較することができます。この機能を活用することで、どの地域にどれだけ広告を打つべきか、マーケティング予算を効果的に振り分けることができます。
さらに、現在サービスや商品を提供していない地域にでも、検索ワードによりその需要を知ることができるので、潜在的なニーズを見つけ出すことにも役立ちます。
また、キーワード ツールには、Google トレンドのほかに「キーワード プランナー」があります。キーワード プランナーとは、ユーザーが検索で使っている単語やフレーズ、またその単語やフレーズが検索されている月間のボリュームを把握することができる無料のツールです。
Google トレンドは、特定の単語やフレーズの検索需要を確認するもの。一方でキーワード プランナーは、指定の単語やフレーズが実際に検索された回数を確認したり、商品やサービスに関連する新しいキーワードを見つけるという役割があります。そして、効果が出そうなキーワードが見つかったあとは、検索のボリュームと予測データを確認することができます。
詳しい使い方はこちらをご確認ください。
4. Google トレンドとキーワード プランナーの具体的な使用例
通販を運営している企業様の例
① Google トレンドでどの時期に自社製品関連ワードの検索が伸びるのかを調べる
② 時期に合わせてマーケティング計画を立て、検索が増える時期にビジネス拡大できるように事前に広告を始める、または強化する
③ キーワード プランナーを使い、どのようなキーワードが適正かを調べて設定する
以上のように、Google トレンドとキーワード プランナーを組み合わせることで、デジタルマケーティングにおいて取るべき行動が明確になります。
まとめ
ここまでご紹介してきたように、検索トレンドはユーザー インサイトを知るためにとても有効です。トレンドをマーケティング戦略に活かして、ビジネスを最大化していきましょう。
ご質問やご不明な点がございましたら、サポート担当までお気軽にご連絡ください。貴社に合った YouTube 広告のタイプや最適な予算について無料で相談でき、専任のサポート担当が丁寧にお答えします。また、アカウントの設定もサポート担当と一緒に行っていただけます。