この記事でご紹介する内容
オンライン広告を成功させるためには、マーケティング課題に合わせた効果的なクリエイティブ アセットを準備することが大切です。Google 広告では 、AI がクリエイティブ アセットを自動最適化し、成果の最大化を図ることができます。運用の最適化は AI が行い、人はクリエイティブに専念できるため、費用対効果が自ずと高まっていきます。この記事では、クリエイティブの大切さと、Google の AI の特徴をお伝えします。広告とクリエイティブ
ユーザーはどんなきっかけで、オンライン上のアクションを起こすのでしょうか。広告ではクリエイティブが重要な要素の 1 つで、ユーザーの行動促進に影響を与える可能性があります。
オンライン広告におけるクリエイティブの重要性
Google 広告なら、画像や動画などユーザーの視覚や感情に訴えるさまざまな広告フォーマットの活用が可能です。
ただし、クリエイティブ アセットはマーケティング目的に合わせて準備をすることが重要です。以下は目的に合わせたクリエイティブ活用の例です。
① リード促進 : 商品やサービスを視覚的にアピールするに留まらず、テキスト アセットを組み合わせて企業の独自性を強調し、資料のダウンロードやメールマガジン登録などのユーザー アクションを促すことができます。
② 売上向上 : オファーやプロモーションを視覚的に訴求するほか、テキスト アセットも駆使して、製品のメリットや顧客の声などを強調することで、ユーザーの購入や利用を促進することが可能です。
③ ブランド認知度の向上 : テキスト アセットを用いて企業理念やミッションを伝えるほか、視覚的で印象に残るクリエイティブ アセットを用いてブランド ストーリーを伝えることができます。
Google の AI なら「最適なクリエイティブ」を「最適な人」に「最適なタイミング」で表示できる
Google 広告の特徴の 1 つは、Google の AI による機械学習を活かして、「最適なクリエイティブ」を「最適な人」に「最適なタイミング」で打ち出すことができる点です。P-MAX キャンペーンなど Google の AI を活用したキャンペーンでは、貴社が準備したクリエイティブ アセットを活用してビジュアルとテキストを最適化し、コア ターゲットにとって最も大きな印象を与えるデザインを作成します。
さらに、ターゲティング機能を活用することで、貴社のビジネスにぴったりのユーザーに対して、最適なタイミングで広告を打ち出すことも可能です。ぜひ、Google の AI を最大限活用してユーザーとのコミュニケーションの最適化を行い、パフォーマンスの最大化を実現しましょう。
画像アセットで広告パフォーマンスを上げる
Google 広告にはいくつかの種類のアセット(広告クリエイティブの素材となるもの)がありますが、まずは代表的な「画像アセット」について紹介しましょう。
画像アセットとは、パフォーマンスを向上させることができる検索広告の機能です。広告テキストを画像によって補完することで、クリック数を向上させることができます。Google による調査では、画像を追加してわずか 2 週間で、クリック数が約 10% も向上したという結果が明らかになっています。
画像アセットの追加は、非常に簡単に行うことができます。
1. Google 広告のホーム画面から、設定したい広告キャンペーンを選択して、「広告とアセット > アセット」をクリックします。
2. アセットの設定画面から「画像」を選択し、広告に掲載する画像をアップロードすれば完了です。
ただし、アップロードされた画像については Google による承認を待つ必要があります。また、3 枚以上の画像を追加すると、AI がどの画像が最も高い効果を発揮しているかを学習し、より効果的な画像の選定が期待できます。さらに、その商品を実際の生活の中で使っている画像を使用すると、ユーザーはそれを購入した先の未来を想像することが可能になり、購入に踏み切りやすくなります。
詳しくはこちらをご確認ください。
同じ画像を使う検索広告でも、自由なクリエイティブを行えるディスプレイ広告(GDN)は、さらなる効果を期待できます。ディスプレイ広告(GDN)では、テキスト、イメージ画像、配色といった要素を使い、独自かつ高品質な画像をつくることが大切です。さらに、ディスプレイ広告の種類やデザインを複数のパターンで試すことで、より効果を高めることができます。
詳しくはこちらをご覧ください。
高い成果を実現する動画クリエイティブ
Google 広告の動画クリエイティブを活用すれば、YouTube や Google の動画パートナーを通じて、より幅広く顧客にアプローチすることが可能です。
Google の内部データによると、P-MAX キャンペーンに少なくとも 1つの動画を組み込んだ広告主では、コンバージョンが平均 12% 増加した*1 という実績もあります。また、ユーザーが広告をクリックした場合にのみ支払いが発生するため、コスト効率パフォーマンスが高いのも魅力の 1 つです
画像アセットと同様、動画アセットの追加は簡単です。素材となる動画をアップロードしたら、あらかじめ用意されているテンプレートを活用して動画広告を作成しましょう。
「でも、動画の制作には多くの費用や工数がかかるのでは?」と思っている方は多いかもしれません。しかし、シンプルな動画でも効果を上げることは可能です。近年行われたGoogle の調査によると、制作に大きな費用をかけた洗練された動画広告と、よりシンプルな動画広告を比較した場合、よりシンプルな動画のほうがコンバージョンの数値が 10% 高くなる*2 という結果が明らかになりました。多くの費用をかけなくても、Google の動画アセットとテンプレートを用いて作成した広告を用いることで、費用対効果の向上が可能になります。
高い成果を実現するための動画クリエイティブにはポイントがあり、ABCD フレームワークと呼ばれています。ぜひ動画を上手に活用してパフォーマンスの向上を実現しましょう。
ABCD フレームワークについては、詳しくはこちらの「5. 効果的なクリエイティブを作成する」をご確認ください。
*1 出典 : Google 広告 ヘルプ
*2 出典 : Google 広告
キャンペーンに使用する広告アセットを用意する
アセットを用意する際は、キャンペーンごとに規定に沿っているかどうかに注意しなければなりません。アセットにアップロードできる画像のアスペクト比(縦横比)、枚数、サイズのほか、動画の長さや推奨される本数などキャンペーンごとに決まっています。
キャンペーンごとのアセット仕様やベスト プラクティスについて詳しくはこちらをご確認ください。
さらに、広告アセットを用意する際は、できるだけバリエーション豊かに素材を揃えることをおすすめします。バリエーションを持たせることで、さまざまなニーズを持つユーザーの獲得に結びつくからです。
そして、アセット レポートを定期的に確認して、成果の低いアセットを置き換えるようにしましょう。用意したアセットの効果は「低」「良好」「最良」の 3 つのレベルで評価されます。「低」と評価されたものは削除し、「最良」に近い画像を追加するといった PDCA サイクルを回すことで、より高いパフォーマンスを目指せます。
まとめ
Google 広告の成果を最大化させるためには、クリエイティブの最適化は非常に重要です。特に AI による自動化を実施しているキャンペーンでは、多様な広告アセットを準備することで学習の機会も増え、高い成果を実現しやすくなります。
Google の AI による広告配信の自動最適化が進む中、ユーザーの心を動かす魅力的なクリエイティブの開発と改善に注力いただくことで、広告効果の飛躍的向上が期待できます。
どんなアセットを準備すればいいのか分からない、アセットを設定したものの想定したような配信がされないなどの質問がある場合は、サポート担当までお気軽にご連絡ください。また、アカウントの設定もサポート担当と一緒に行うことができます。